発達障害の概要【ADHD・ASの特徴】

精神

私自身も発達障害人ということもあり、ここでは発達障害に関する概要を簡単にまとめていこうと思います。

こちらは主に星野仁彦さんの『発達障害に気づかない大人たち』(祥伝社新書、2010年)に基づいて書いています。
2010年の著書なので、もしかすると変更点などもあるかもしれません。

発達障害の概要

まず、発達障害とは、生まれつき、あるいは乳幼児期に何らかの理由で脳の発達が損なわれ、本来成長とともに身に付くはずの言語や社会性、感情のコントロールなどが未発達、未成熟になるために起こると考えられています。

つまり脳の発達が凹凸であるということができます。

脳の発達が損なわれる理由については遺伝、妊娠中・出産時の異常、乳幼児期の病気などが挙げられます。

脳に機能障害を引き起こす最も有力な原因の一つは、遺伝的要因といわれていますが、遺伝的要因があるから必ず発症するとは限らず、あくまでも罹りやすさが遺伝していると考えるべきでしょう。

そして、発達障害には、主に次の3つのタイプに分類されます。

・注意欠陥・多動性障害(ADHD: Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
・広汎性発達障害(PDD: Pervasive Developmental Disorders)
・学習障害(LD: Learning Disorders, Learning Disabilities)

ADHDには、注意力に欠け、落ち着きがなく、時に衝動的な行動を取る症状が見られます。

PDDには、対人スキルや社会性などに問題のある「自閉症」

「高機能自閉症(HFPDD: High Function Pervasive Developmental Disorder)」

「自閉症スペクトラム障害(ASD: Autism Spectrum Disorders)」

「アスペルガー症候群(AS: Asperger Syndrome)」が含まれます。

LDの方には、ある特定の能力(読む、書く、計算など)の習得に難があります。

そしてこれらの症状は、別々のものではなく、発達障害の人には様々な要素が複合的に含まれていることが多いそうです。

また、発達障害の中には、知的能力に遅れのある「知的障害(精神発達遅滞)」、運動や手先の器用さが劣る「発達性協調運動障害」なども含まれます。

それでは次に、ADHDと、ASの特徴についてまとめていきたいと思います。

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注意欠陥・多動性障害(ADHD)の特徴

基本的症状

・多動(運動過多)
・不注意(注意散漫)
・衝動性
・仕事の先延ばし傾向・業績不振
・感情の不安定性
・低いストレス耐性
・対人スキル・社会性の未熟
・低い自己評価と自尊心
・新規追求傾向と独創性

その他の随伴症状

・整理整頓ができず、忘れ物が多い
・計画性がなく、管理が不得手
・事故を起こしやすい傾向
・睡眠障害と昼間の居眠り
・習癖(チック症、抜毛癖など)
・依存症や嗜癖行動に走りやすい
・のめり込みとマニアックな傾向(過集中、こだわり傾向)

補足

ADHDには「落ち着きがなく、短期でキレやすい」という先入観があるかもしれません。
医学的にこのタイプは「多動・衝動性優勢型」と呼ばれていますが、ADHDはこのタイプだけではありません。

「不注意優勢型」や、両者の特徴を併せもつ「混合型」が多いそうです。

HFPDDやASにもこのような亜型が存在するとされます。

「事故を起こしやすい傾向」などは、多動・衝動性優勢型が多く当てはまるだろうと思われます。
なぜならば、ついカッとなってしまったり、危険な行為に走ってスリルを楽しみたい傾向にあると考えられるからです。

勿論、ADHDが事故を起こしてしまう原因としては、そういった「衝動性」の他にも「不注意傾向」「睡眠障害」なども挙げられますので、多動・衝動性優勢型だけが危ないというわけではないと思いますが。

アスペルガー症候群(AS)の特徴

基本的症状

次に、アスペルガー症候群(AS)の特徴を書いていきます。

星野さん曰く、ADHDとASには共通する症状が多く、前記のADHDの症状は、ほとんどそのままASにも当てはまるそうです。

しかしASにはADHDにはみられない特有の症状もあり、それがこちらとなります。

・対人関係(社会性)の未熟
・言語コミュニケーションの欠如(会話のキャッチボールができない)
・こだわり・興味限局傾向
・感覚・知覚の異常
・協調運動の不器用さ

補足

「対人関係(社会性)の未熟」に関しては、ADHDの人は人と親しくなりたい、人に近づきたいという欲求はもっているものの、ASの人は、人と親しくなりたいという欲求が希薄とのことです。

しかし、吉濱ツトムさんの『隠れアスペルガーという才能』(ベスト新書、2016年)の中では、アスペルガーの子供が友達と遊ばない理由は以下の4つがあると述べられています。

・そもそも友達と遊びたいという欲求がない
・対人恐怖や緊張、怒りなどの否定的な感情が激しい
・遊び方が理解できない、覚えられない
・遊んでいる集団への入り方、会話の仕方が分からない

他人に全く興味がない人もいるのかもしれませんが、もしかすると、人と親しくなりたいけれども人付き合いの方法が分からずに、他社と距離を取ってしまうASの人もいるのかもしれません。

以上、簡単にではありますが、発達障害の概要についてまとめてみました。
もしかするとまた何か加筆するかもしれません。

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