講演(小林義孝さん)『飯盛城と河内キリシタン』感想【神田宏大牧師】

その他

野崎参道商店街の理事長をしている、山田修司さんの主催する、『野﨑ちょうけいプラザ』というイベントに参加してきました。
今回は、小林義孝さんによる「飯盛城と河内キリシタン」というテーマの講演に出席してきました。

【生配信】講演「飯盛城と河内キリシタン」小林義孝さん(摂河泉地域文化研究所)神田宏大牧師の業績をたどります

小林義孝さんは、摂河泉地域文化研究所理事をしておられる方です。
著書でいうと『戦国河内キリシタンの世界』(批評社、2016年)の編集をされた方です。

ちなみに、この講演は、YouTubeで配信されて、今も残っています。
それがこちらとなります。

出席理由

神田宏大牧師の功績をたどる

そしてなぜ、この講演に出席しようと思ったかといいますと、先程リンクの貼った山田研究所さんのページタイトルにもあるように、故・神田宏大(かんだ・ひろお)牧師の功績をたどるという名目であったからです。

なぜ、神田先生のことをしているからという理由で行ったかというと、神田先生のことをもっと知りたいという想いがあったからです。

私がクリスチャンになった経緯

これは、先日書いた佐藤宏明さんの『躁鬱病 私の記録』(柘植書房、1988年)のレビュー記事にも書いたのですが、私は昨年(2020年)の11月頃にクリスチャンになりました。

佐藤宏明『躁鬱病 私の記録』レビュー【神田宏大牧師】

しかしながら、私がクリスチャンとなった過程はあまり穏やかなものではありませんでした。

そもそも私がクリスチャンとなったきっかけは、YouTubeで聖書のことを話している人の動画に出会ったことです。
しかしながら、その人のことをとある牧師の方に相談したところ、その人はいわゆる異端じみた人らしいことが判明しましたので、その人の動画は今はもう観ていません。

ただ、その人の動画を観て、ただならぬ恐怖感を覚えたのは事実です。
そのときは、その人の言っていることが果たして正しいのかどうか、聖書の知識に精通している人に見て欲しいと思いました。
そこで、ネットで調べると、牧師であり、カウンセリングをもしていらっしゃる神田先生のことを知りました。

しかし、神田先生はもうおられないので、どうすればよいだろうかと途方に暮れていました。
そこで色んな牧師の方に、その動画の人のことを相談すると、その人は異端じみているということが分かりました。

そして色んな牧師の方に相談している中で、イエス様が十字架に架かられたことの意味を知ることができ、クリスチャンとなることができました。
指摘してくださった方、相談に乗ってくださった諸先生方には本当に感謝しています。

しかしながら、その他にもクリスチャンになってから、自分の中の価値観が根底から覆り、自分のアイデンティティを再構築しなければならなくなりました。

そのときは、自分の中に孤独感や不安がたくさん出てくるのを体験しました。
それはまるで自分という存在がこの世から消えてしまいそうに感じるという体験でした。

そのときも、誰かこの孤独感を聞いてくれて、寄り添ってくれる方がいればいいのにと思いました。
そしてその役に適任だと思われたのが、やはり神田先生でした。
だから、神田先生がいてくれればどれだけ良かっただろうかとよく思っていました。

それは過去の記事のこのあたりに書きました。

しかしながら、山田さんが神田先生が河内キリシタンについて語ってる動画を出してくれていましたので、それを何度も観たり、『野崎観音の謎』(文芸社、2008年)を読んだりして、自分を元気づけていました。

本当に、こういった経緯が無ければ歴史的なことに興味をもつこともなかったでしょう。
それが、私の神田先生との出会いです。

講演の内容

小林義孝さん

まず、河内(かわち)キリシタンのことですが、これの概要は過去の記事にまとめてあります。

神田宏大『野崎観音の謎』レビュー

そして、この講演の感想はというと、まぁこれは講演を聴けば分かりますが、小林義孝さんは神田先生の説に対しては否定的な人なんだなと思いました。

この方は、野崎観音は隠れキリシタンの寺ではないという見解をもっています。
野崎観音と龍尾寺の鐘には確かにクロスが彫られていて、そしてその鐘の作者は同一人物であり、そしてまた、そのクロスは傷ではないということも検証されています。
しかし、それは「十字架」を意図して彫ったものではないという説をもっています。

神田先生が生きておられるときは、神田先生は「小林さんに野崎観音は隠れキリシタンの寺であると認めさせたい」と息巻いて、二人でよく議論されていたそうです。
小林さんは、まだ認められていないそうですが。

他にも、河内はキリシタンの聖地であったと言われていますが、実際はキリシタンの数は文献に書かれているほど多くはないのではないかとも言っていました。
海外の宣教師は自分の功績を誇張するために、桁を一つ水増ししたのではないかということも言っていました。

そしてまた、当時キリシタンであった人は、ある程度身分の高い者であり、農民にはあまりいなかったのではないかということも言っていました。

このように、小林さんは、神田先生の説に対しては、全てではないにせよ、結構否定的な立場を取っておられる方でした。

神田先生も『野崎観音の謎』の中で、「隠れキリシタンの研究をしていると、あれもこれも隠れキリシタンに関係があるかもしれないと思えてしまう」と言い、極論に走ってしまうことを十分に気をつけている姿勢が伺えました。

しかしながら、神田先生はクリスチャンなので、「この地が布教の平和境であり、河内の聖地であってくれると嬉しい」という気持ちが先行して、キリシタン贔屓な結論を出してしまいがちなところは多少なりともあるかもしれません。
私もそうであってくれると嬉しいという気持ちがあります。

だからこそ、熱くなっている神田先生に対して、「おいおい、ちょっと待てよ」と冷や水を浴びせかけてくれる存在が近くにいる方が、真理を探究するという面においては、いいことであると思います
神田先生は、よき論敵をもったように思います。

野崎観音の謎 隠れキリシタンの寺か!? [ 神田宏大 ]

価格:1,430円
(2021/2/21 18:54時点)
感想(0件)

神田先生との思い出

そして、小林さんと鹿島純さんの対談がありました。

そのときに、歴史的な遺物を調べるために、フェリーを使って九州へ行ったとき、車で軽い接触事故を起こし、サイドミラーが飛んでしまいましたが、サイドミラーが飛んだ状態のままで色んなところを回ったという思い出話を聞きました。

他にも、神田先生は、いのちの電話を担当していたことがあったそうなのですが、それが終わり、深夜に帰ってきて「1時間ぐらいしか寝てないのに」とぼやく神田先生と歴史談義をしたりと、その他にも色んな思い出話が聞けて、楽しく思いました。

また、鹿島さんから以前あった隠れキリシタンの講演のときに使った冊子をいただきました。
ありがとうございます。

私がクリスチャンとなった経緯はあまり穏やかなものではありませんでしたが、クリスチャンとなって神田先生を知ることができ、そして神田先生の住んでいた大東市を知ることができました。
その、少し前までは考えられなかった不思議な巡り合わせに何とも言えない気持ちになっています。

また何かイベントがあれば行きたいとは思うのですが、私にとって大東市は結構遠方の地でありますし、日曜日は近場の教会の礼拝にも出ていますので、行けるかどうかは分かりませんが、行けるときは行きたく思います。

主催者の皆さんへ

そしてまた、この日の講演は、講演といってもネット配信が前提であり、バーの中で内々でやる予定だったかと思うのですが、見ず知らずの私を暖かく迎えてくださり、ありがとうございました。

先に挙げた動画の中の1:19:10あたりで山田さんが「神田先生のお弟子さんが来ていただいて」というようなことを言っていますが、それは私のことです。

神田先生も私もクリスチャンであり、クリスチャンは皆イエス様の弟子であると思いますので、どちらかというと私は神田先生にとっては「イエス様の後輩弟子」に当たるかと思います。
河内キリシタンのことに関しては神田先生の弟子かもしれませんね。

そして会場は「まちライブラリー BAR 昭和 Factory」というところです。
オーナーはマキプ→さんです。

そしてまた、神田先生の話されたことの内容や書かれたこと、そして『河内キリシタン人物伝』(いのちのことば社、2003年)の内容に加えて、小林義孝さんらが編集した『戦国河内キリシタンの世界』(批評社)という著書が、神田先生が召天された2016年の8月に出ています。
これの製作の裏話も聞けました。

小林さんがあとがきを書いているときに召天されたそうです。
神田先生は完成品を見ることなく召天されたそうですが、神田先生もきっと喜んでおられることでしょう。

今は私は聖書を読んでおり、なかなか他の本を読む時間を取りずらい状況ですが、機会があったらいつか読めればいいなと思います。

戦国河内キリシタンの世界 [ 神田宏大・大石一久・小林義孝・摂河泉地域文化研究所 ]

価格:3,300円
(2021/2/21 18:55時点)
感想(0件)

関連記事:神田宏大『野崎観音の謎』レビュー

その他
妖月をフォローする
この記事を書いた人
妖月

妖月と申します。こちらのブログでは、主に実体験を元にした、メンタル系の情報発信していきたいと考えております。
趣味で絵を描いています。主にオリジナルメインで描いています。

妖月をフォローする
妖月のYouBlog
タイトルとURLをコピーしました