HSPである私が思ったこと

精神

はじめに

前回、「非常に繊細な人」「すごく感受性の高い人」という意味であるHSP (Highly Sensitive Person)についての説明を行いました。

そして、なぜ、その説明を行ったかというと、当然のことながら、私もHSPであり、その症状に苦しめられてきたからです。
そこで今回は、私がHSPという言葉を知るまでの間、どのような思いをもって生きてきたのかについて述べてみたいと思います。

HSPである私が思ったこと

ある意味哲学

私は昔から、普通の人よりも感受性が敏感であるということに悩まされてきました。
よく、私は他人にとっては何ともなさそうなことで疲れてしまう傾向がありました。

他人と私を比べたとき、私は大げさに言うならば、顕微鏡を使ったときのような解像度で世界を見ているのではないかと思わされることがよくありました。
実際には、そこまでの高解像度で世界を見ているわけではありませんが、非HSPの方に分かるように説明をしようとすると、そのような説明の仕方になってしまいます。

しかし、私のような気質をもっている人はマイノリティであるため、今まで手を変え品を変え、私は普通の人よりも、「少ないもの」から「多くのもの」を読み取ってしまう傾向があると話しても、他者はそういった実感を味わったことがないのだから、なかなか理解してもらえないのが実情でした。

マイノリティであるとはいっても、どうやらHSPの人は5人中1人はいるようですが。

こちらも少し大げさな表現になってしまいますが、たとえば「甘いもの」を一度も口にしたことのない者に対して、「甘い」とはいかなることなのかについて説明しているような気分でした。

しかし、甘いものを一度も食べたことのない者に対して、いくら「甘い」とはいかなることなのかについて、手を変え品を変え説明したところで、私の知っている「甘い」という感覚を甘いものを一度も食べたことのない者に理解させることはできないだろうと思います。

ある意味哲学ですね。多分、中島義道だったと思うのですが、どこかの本で哲学とは、主観的な感覚を言葉を使って客観的に伝える営みであるという側面もあるというようなことを聞いたのですが、それに似ているような気がします。

いくら言葉を使って自分のもっている感覚について伝えようとしても、「その問い」について真剣に考えたことのない者にしか伝わらないというような構造です。

哲学に関しましては、他者が「その問題」に対して真剣に考えることが出来れば理解できる可能性が開けていますが、「味」のような感覚器官に依存する知識は、いくら当人が「甘いとはいかなることか」について真剣に考えてみたとしても、甘いものを実際に食べないことには分からないことなのではないかと思います。

話が逸れましたが、そんな風に、私がいくら手を尽くして説明しても、「そういった感覚」を味わったことがないために、上手く伝わらずに何度も落胆した覚えがあります。

HSPという名称を知ってから

そんな風に、私は長い間、自分のHSPの気質に苦しめられてきました。

こういった症状である人が他にもいるという話も、別段聞いたことがなかったため、もしかすると、私は世界の中にもそういった症状の人があまり居ない症状に苦しめられているのではないかとも思っていました。

なので、最近HSPという名前を知ったときは、少し救われたような気にもなりました

なぜならば、自分のそういった気質に一般的名称が付与されており、そしてその研究もある程度行われているため、他人にもより一層説明しやすくなるからです。

そして、先日紹介した、みさきじゅりさんの本を読むと、アーロン博士は自分がHSPであるということに気付き、そして一人でその研究をしたというエピソードに出会いました。

それを読んで、それって凄いことだな、と思いました。

私もアーロン博士を見習わなければならないな、と思いました。

たとえ理解者がいなくとも、自分の人生を切り開くのは自分自身なのだから、自分でHSPを背負って生きていく生き方を開拓しなければならないな、と思いました。

普通、というか、私の場合、そのように自分にしかない症状を見つけ、そしてまだ、そのことに対する学問的発表も無いとなれば、正直なところ絶望します。

なので、アーロン博士が何を思いながら生きていたのかは私には分かりませんが、おそらくは絶望せずに、解決に向けて動き出したのだと思います。
その行動力は、私も見習わなければならないと思いました。

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自分自身の第一人者になろう

もしも、私におかしなところがあり、そしてそれが他に例を見なさそうことであるならば、自分がその症状の研究の第一人者になるつもりでいた方がいいのかもしれません。

とはいえ、学者にならなければそういったことを世の中に認知させることは難しいのかもしれませんが。しかし、おそらくですが、そういった稀有な症状も、現在は調べ尽くされているのではないかと思います。おそらくですが…。

先日の記事にフェルミ研究所の動画を上げましたが、そのチャンネル内か、または別のチャンネルなのかは忘れましたが、「世界に〇人しかいない病気」などを紹介されているのを、よく見ました。
世界的にあまり例を見ない症状ということで、当事者は物凄く苦労されているということが想像できます。

そのように、そういった稀有な症状は現在はある程度調べ尽くされているのではないかと思います。勿論まだ調べられていないものもあるのかもしれませんが。

なので、自分がどこかおかしいと思ったら、医師に訊いてみたり、ネットで調べてみたりするのが賢明なのではないかと思います。
勿論自分に対する研究も怠らずに。

私も、生きにくい気質をもって生まれましたが、何とか折り合いをつけて生きていきたいと思います。

そして、私も、5人に1人いる症状とはいえ、マイノリティな症状に苦しめられていましたが、その症状を事細かに言語化し、そして、無意識的にではありますが、そういう症状の方が他にいないかのアンテナを張ることを怠らずにいて、よかったと思います。

以前書いた「憎しみの感情を筆記すること」、によって「話すのが苦手であるからこそ、自分の気持ちを文章で表現するようにし、その結果、書くことに対する苦手意識が消えた」という事実が功を奏したのかもしれません。

これからも、何か自分の苦しみがあれば、それを言語化することによって、解決策を探っていきたいと思います。

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