憎しみの一つの利用法【ライティング力アップ】

精神

憎しみは心にとっての毒である

私は憎しみは心にとっての毒であると思っている。
あまりいい表現方法ではないが、おそらく、憎しみの感情とは、現実の不満な出来事から発生した排泄物のようなものなのであろう。
そしてそれを心の中に蓄積させるということは、身体の中に毒素を蓄積させるのと同じようなものなのではないだろうか。
加藤諦三の著作から一つ例を挙げてみる。

 からかわれて大人のおもちゃにされた時、つまり侮辱された時、心の底で怒った。しかしその怒りは表現されなかった。その怒りは抑圧された。つまり自らもその怒りを意識することはなかった。
 怒りは心の底にたまり、敵にむけられるべき怒りのエネルギーは自らにもむけられ、自分に罪の意識をおぼえるようになった。だからこそ劣等感を持っているものは罪責感も持っているのである。
 なぜか自分は許されない存在であると感じ、神にむかって許しを求めるような辛い毎日を送りだす人がいる。どうしても自分が許された存在であると感じられないのである。それはひとつには、小さい頃自分の近くにいた周囲の人が、実際の自分の存在を許さなかったということもある。

加藤諦三『自分に気づく心理学』、PHP文庫、2000年、100-101頁

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堆積された憎しみは、自分に向けられ、やがてそれは罪責感や劣等感となる。
もしそうだとするのであれば、やはり憎しみの感情は心にとって毒であると考えられるだろう。

では、なぜ、憎しみの感情が堆積するのか。
その理由に関して過去の記事では「親から関心をもたれずに育ったから」と、簡単に説明しましたが、それだけではないような気がします。

関連記事:愛情欲求の満たし方【実体験も交えて】

むしろ、関心をもたれなかったのであれば、そちらの方がましなのではないかとも考えられる。
なぜならば関心をもたれないということは、愛情がゼロの状態であるからである。
憎しみを堆積させて生まれ育った者は、むしろ親子関係の中で愛情がマイナスの関係を体験してきたのではないだろうか。
たとえば、次のような例がある。

  たとえば、「わー、おいしい料理」と言ってもらいたくて料理を作った。しかし、子供はそれほど喜ばなかった。そこで親は、グチグチグチグチといつまでも子供を責めさいなむことになる。

加藤諦三『心の休ませ方』、PHP文庫、2006年、28頁

これは、親が子供にあやして欲しいと願っている状態であり、親子の役割逆転である。
そしてこれが、愛情がマイナスの状態といえるだろう。
そしてまた、これが『自分に気づく心理学』の中で「小さい頃自分の近くにいた周囲の人が、実際の自分の存在を許さなかった 」状態であるということもできるだろう。
この状態では、子供が不満を表現することは禁じられ、逆に親が子供に一方的に不満を表現している状態であるので、憎しみの感情は堆積しやすいと考えられる。

したがって、親子の役割逆転が起きていない家庭でなければ、子供は心理的に健全に成長できないと考えられる。

しかし、人は運命を選ぶことはできない。
憎しみの感情を堆積させざるをえない環境に生まれ育ったこともまた、運命なのである。
そして運命は変えようのないことであるので、まずはそれを受け入れなければならない。
受け入れた上で、この運命の中でどう生きるのかを考えるのである。

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憎しみの一つの利用法

そして今回は、憎しみを堆積させざるをえない運命を生きなければならなかったというディスアドバンテージを逆に利用する方法を紹介します。

それは、以前の記事でも紹介したように、憎しみをライティングすることです。

おそらくではありますが、心に憎しみを堆積させている人は、「言いたいこと」が沢山あると思いますので、何を書けばいいのか分からないということはないと思います。
と、ここまで書いておいて、それでもやはり、最初の方は何を書けばいいのか分からない状態にあるかもしれないと思い始めてきました。

なぜならば、私もそうだったのですが、憎しみを心に堆積させている者は、憎しみの感情が沢山あり、何に対して憎んでいるのか分からない状態にあると考えられるからです。
そんなときは、たとえば今日は雨なのが嫌だった程度の身近な憎むべき出来事から書いていくとよいと思います。
そうこうしているうちに、そのうち書くことが思いついてくるだろうと思います。
その状態になったならば、心の中に溜めこんでいる憎しみの感情を全て吐き出し切るつもりで書きましょう。

そのように、自分の心の中の憎しみを書きだしていくうちに、頭の中も整理されていくだろうと思います。
そしてその結果、自分の話を聞いてくれる人がもし居たときにも、その人にも話しやすくなるだろうと思います。
私もそうだったのですが、憎しみの感情が心に堆積していると、「何故か知らないけれども腹が立つ」「何に対して腹を立てているのか分からないけれどもとにかく腹が立つ」という状態になります。
憎しみの対象が多すぎて、何から話せばよいか分からないという状態になります。

しかし、ライティングした後だと、人にも話しやすくなるだろうと思います。

そして何よりも、ライティング力が最終的につくだろうと思います。
その結果、自分の意見を文章化するのも得意になるだろうと思います。

そうこうしているうちに、私の性格が時間とともに軟化していくのを感じました。
しかし、そうなるまでにはそれなりに時間がかかりましたので、根気強く続けていってください。

私がブログを書き始めた理由も、自分の不満をライティングするという経験を経て、文章を書くことに対する苦手意識が少しずつなくなってきたからというのもあります。
しかし、ブログ向けに何を書けばいいのかを考えたり、自分の意見を人に公開したりすることには慣れていないので、これから勉強したり慣れたりしていきたいと思います。

注意点

また、堆積した憎しみを吐き出した文章は、基本的には誰にも見せないという前提で書いてください。
信頼できる精神科医やカウンセラーなどがもしいたら見せてもいいかもしれませんが、ネット上には絶対に上げないでください。

なぜならば、ネット上に上げると、反対意見などがつく場合も考えられるからです。
憎しみを心に堆積している者は、精神的に疲弊しており、また、精神的に打たれ弱い状況にあると考えられますので、反対意見などがつくと、逆に憎しみの種を心の中に植え込むことになる可能性があります。
以上の理由から、憎しみを吐き出した文章を見せるのは、最低限身近な人限定にした方がよいと考えられます。

最後に

 

以上、憎しみの感情を利用する一つの方法でした。
人は自分の運命を選ぶことはできませんが、もし、不遇な運命に生まれたとしても、その「不遇さ」をプラスに変える工夫ができればよいと思います。
私が今紹介できる方法はこれだけですが、他にもなにか、マイナスをプラスに変換する方法を見つけることができればよいと思います。

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妖月と申します。こちらのブログでは、主に実体験を元にした、メンタル系の情報発信していきたいと考えております。
趣味で絵を描いています。主にオリジナルメインで描いています。

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